AWS無料枠で学ぶクラウド入門|EC2・S3・RDS・Lambda実践ハンズオン完全ガイド

「AWSを学びたいけど費用が心配」という方に朗報です。AWSには12ヶ月間無料で使えるサービス(AWS Free Tier)があり、実際のクラウド環境で学習できます。本記事では、AWS無料枠を使って主要サービスを実践的に学ぶハンズオンガイドを提供します。

AWS無料枠とは?基本を押さえよう

AWS Free Tierには3種類あります:

種類期間代表的なサービス
12ヶ月間無料アカウント作成から12ヶ月EC2(750h)、S3(5GB)、RDS(750h)
永久無料期間制限なしLambda(100万リクエスト/月)、DynamoDB(25GB)
トライアルサービスごとに異なるSageMaker、Comprehend等

⚠️ 注意:無料枠を超えると課金されます。必ずAWS Budgetsでアラートを設定してください(後述)。

ハンズオン①:EC2でWebサーバーを立てる

EC2とは

EC2(Elastic Compute Cloud)は、AWSの仮想サーバーサービスです。Windows/Linuxのサーバーをクラウド上に数分で立ち上げられます。

無料枠の範囲

t2.micro または t3.microインスタンスを月750時間(約31日分)無料で利用できます。1インスタンスを24時間動かしても無料です。

実践手順

  1. AWSマネジメントコンソールにログイン → EC2を選択
  2. 「インスタンスを起動」をクリック
  3. AMI(Amazon Machine Image)を選択:Amazon Linux 2023を推奨
  4. インスタンスタイプ:t2.micro(無料枠対象)を選択
  5. キーペアを作成(SSHアクセス用)
  6. セキュリティグループでHTTP(80)とSSH(22)を許可
  7. 「インスタンスを起動」をクリック
# EC2へSSHアクセス
ssh -i your-key.pem ec2-user@your-ec2-ip

# Nginxインストール
sudo dnf update -y
sudo dnf install nginx -y
sudo systemctl start nginx
sudo systemctl enable nginx

# ブラウザでEC2のパブリックIPにアクセスすると「Welcome to nginx!」が表示される

ハンズオン②:S3で静的ウェブサイトをホスティング

S3(Simple Storage Service)はオブジェクトストレージサービスです。静的HTMLサイトのホスティングに使えます。

無料枠の範囲

ストレージ5GB、データ取得20,000回、データ転送15GBアウトが12ヶ月間無料。

静的ウェブサイトのホスティング手順

  1. S3コンソールで新しいバケットを作成(バケット名はグローバルで一意)
  2. 「静的ウェブサイトホスティング」を有効化
  3. バケットポリシーでパブリックアクセスを許可
  4. index.htmlをアップロード
  5. エンドポイントURLにアクセスしてサイトを確認

ハンズオン③:Lambda でサーバーレスを体験

Lambda はサーバーレスコンピューティングサービスです。サーバーの管理が不要で、コードを実行した分だけ課金されます(無料枠は永久に月100万リクエスト)。

import json

def lambda_handler(event, context):
    name = event.get('name', 'World')
    return {
        'statusCode': 200,
        'body': json.dumps(f'Hello, {name}! from Lambda')
    }

このコードをLambdaコンソールに貼り付け、テストイベントを実行するだけで動作確認できます。API Gatewayと組み合わせれば、サーバーレスAPIが完成します。

課金を防ぐ!AWS Budgetsの設定方法

AWSを学習中に誤って課金されないように、Budgetsアラートを必ず設定してください。

  1. AWSコンソール → Billing → Budgets
  2. 「予算を作成」→「コスト予算」を選択
  3. 予算金額:$5(学習用)に設定
  4. アラート:予算の80%に達したらメール通知

AWS認定資格への道

実践的なハンズオンを経験したら、AWS認定資格の取得を目指しましょう。

資格レベル受験料難易度
AWS Cloud Practitioner入門$100★★☆☆☆
Solutions Architect Associateアソシエイト$150★★★☆☆
Developer Associateアソシエイト$150★★★☆☆
Solutions Architect Professionalプロフェッショナル$300★★★★★

まとめ

AWS無料枠を活用することで、コストを気にせずクラウドの基礎を学べます。EC2でサーバー構築、S3でストレージ操作、Lambdaでサーバーレス開発を体験することで、クラウドエンジニアとしての基礎力が身につきます。必ずBudgetsアラートを設定して、安心して学習を進めてください。

投稿者 kasata

IT企業でエンジニアとして勤務後、テクノロジー情報メディア「Tech Athletes(テック・アスリート)」を運営。プログラミング、クラウドインフラ(AWS/GCP/Azure)、AI活用、Webサービス開発を専門とする。エンジニア・ビジネスパーソン向けに、実際に使ってみた経験をもとに信頼できる技術情報を発信中。資格:AWS認定ソリューションアーキテクト、Python 3 エンジニア認定試験合格。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です