Running Multiple Claude Code Agents in Parallel on macOS: A Practical Guide
Claude Code などのAIコーディングエージェントは、1体だけ動かしていると「考えている間の待ち時間」が意外と長く感じます。そこで効くのが複数エージェントの同時並列運用です。ただし、何も考えずにターミナルを量産すると、どのウィンドウで何をしていたのか分からなくなり、かえって効率が落ちます。この記事では、macOS環境を前提に、並列運用の具体的な手順、セッション管理、そしてCmd+Tabでウィンドウを素早く行き来するコツを紹介します。
なぜAIエージェントを並列で動かすのか
エージェントがコードを読み、テストを走らせ、修正案を出すまでには数十秒〜数分かかります。その間、人間はただ待つことになりがちです。並列運用の目的は、この待ち時間を別タスクの指示やレビューに充てることにあります。
- 待ち時間の有効活用:Aの実行中にBへ指示を出し、Cの結果をレビューする
- タスクの分離:バグ修正・新機能・ドキュメント整備を別々のコンテキストで進められる
- 比較検証:同じ課題を2体に解かせて、良い方の案を採用できる
一方で、人間の注意力には限りがあります。経験上、同時に面倒を見られるのは3〜4体程度が現実的な上限です。
macOSでの具体的なセットアップ
1. git worktreeで作業ディレクトリを分ける
同じリポジトリで複数のエージェントが同時にファイルを書き換えると、変更が衝突します。これを防ぐ基本技が git worktree です。ブランチごとに独立した作業ディレクトリを作れます。
worktree の切り方・片付け方と、エージェントを迷子にさせないディレクトリ命名は git worktree で AI エージェントを衝突させない に実例つきでまとめてあります。
cd ~/dev/myapp
git worktree add ../myapp-fix-login -b fix/login
git worktree add ../myapp-feature-export -b feature/export
# それぞれのディレクトリでエージェントを起動
cd ../myapp-fix-login && claude
作業が終わったら git worktree remove ../myapp-fix-login で片付けます。1エージェント=1worktree=1ブランチというルールにしておくと、後でマージする際も混乱しません。
2. ターミナルは「1タスク1ウィンドウ」
Terminal.app、iTerm2、Ghostty などどのターミナルでも構いませんが、タスクごとにウィンドウ(またはタブ)を分け、タイトルにタスク名を付けるのがおすすめです。「fix-login」「export」のように名前が見えるだけで、切り替え時の迷いが大きく減ります。
3. tmuxでセッションを永続化する
ターミナルを誤って閉じてもエージェントを生かしておきたい場合は tmux が便利です。
tmux new -s login # セッション作成
# Ctrl+b d でデタッチ
tmux ls # 一覧
tmux attach -t login # 再接続
セッション管理のコツ
並列運用で一番つらいのは「あのエージェントとの会話、どこだっけ?」問題です。Claude Code には会話を再開する仕組みがあります。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
claude -c |
そのディレクトリで直前の会話を続きから再開 |
claude --resume |
過去の会話一覧から選んで再開 |
/clear |
タスクが変わったらコンテキストをリセット |
運用ルールとしては次の3点を意識すると破綻しにくくなります。
- 1セッション1目的:途中で別の話題を混ぜない。混ぜたくなったら新しいセッションを立てる
- 指示は完了条件まで書く:「テストが通ったら報告して」まで伝えておけば、放置しても迷走しにくい
- 終わったセッションは閉じる:完了済みのウィンドウを残すと、切り替え候補が増えて判断が遅くなる
Cmd+Tabで飛び回るコツ
macOSのウィンドウ切り替えは、キーボードだけで完結させるのが並列運用の生命線です。
基本ショートカット
- Cmd+Tab:アプリ間の切り替え。Cmdを押したままTabを連打で順送り、Shift+Tabで逆送り
- Cmd+`(バッククォート):同じアプリ内のウィンドウ切り替え。ターミナルのウィンドウが複数ある場合はこちらが本命
- Cmd+Shift+[ / ]:多くのターミナルでタブの前後移動
- Ctrl+↑(Mission Control):全ウィンドウを俯瞰して、どこで何が動いているか確認
役割でアプリを分ける
Cmd+Tabは「アプリ単位」で切り替わるため、エディタ・ターミナル・ブラウザで役割を固定しておくと体が覚えます。たとえば「エージェント群はターミナル、差分確認はエディタ、動作確認はブラウザ」と決めておけば、Cmd+Tab 1回で目的の場所に着き、そこから Cmd+` でエージェントを巡回できます。
巡回のリズムを作る
おすすめは「指示 → 次へ → 指示 → 次へ → 最初に戻ってレビュー」というラウンドロビン方式です。1体の出力を待たずに次へ移ることで、人間側のアイドル時間がほぼなくなります。通知を活用し、エージェントが入力待ちになったら音やバナーで知らせる設定にしておくと、巡回漏れも防げます。
作業環境を整えるとさらに楽になる
複数エージェントの出力を同時に眺めるには、画面の広さが効きます。ウルトラワイドモニターや4Kモニターがあれば、ターミナルを3〜4分割しても十分読めます。
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まとめ
AIコーディングエージェントの並列運用は、worktreeで作業場所を分け、1セッション1目的を守り、Cmd+TabとCmd+`で巡回するという3点を押さえるだけで一気に実用的になります。まずは2体から始めて、自分が無理なく見られる数を探ってみてください。
ウィンドウ切り替えそのものを減らしたい場合は、Agent Desk(techathletes-store.web.app/agent-desk)で複数エージェントをタイル管理するのも一つの手です。
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